yakushima kinoko

改装・・・2018年7月

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2018年8月のBASE BLOGの転載です。





テイクアウトカフェが出来て、ウッドデッキのハンモックでのんびりするお客様や、何度も立ち寄ってくれる子供連れの家族、井戸端会議をするママ友や、キャーキャー言いながら写真撮ってるカップルみていると、本当に作ってよかったなあと思うこのごろです。
開店当初からウッドデッキまでのお客様のアプローチをどうするか悩んでいました。芝生の上を歩いて店内を通過したなら、おそらく女性ならキラキラするアクセサリー盛りだくさんの店内に「カワイイ」の連発になるはず。そして自慢のウッドデッキと自然の中のハンモックに揺られながら、最高に癒される時間を過ごしてもらって、明日からの英気を養って頂きたい・・・というのが店主の考えだったのですが、いかんせん観光のお客様は大忙し。クレープ買ったら足早に去っていく人も、店内一瞥してウッドデッキにさえも目もくれず、そそくさと立ち去るお客様も少なくありません。興味がないお客様は、関心がないんだからいいんだろうとも思っていたのですが、カフェから店舗までの誘導方法、店からウッドデッキ、店からカフェへのアプローチが悪いのかもしれないと思うようになりました。
人は目的や願望を達成するためには多少の犠牲や苦労はいとわないものです。なので店舗を通過するお客様が普通のお客様で、目的や願望、興味がないお客様をどうやって店舗を通過させ、ウッドデッキまでたどり着かせるか・・・。
一つは声をかけて、ウェルカム状態を作ることだと思うのですが、それでも「いえ大丈夫です」というお客様にさえ、声をかけることなく、自然にそこを通りたくなる演出というか、店づくりというか、言わば店主とお客様の心理戦に勝たなくてはなりません。その心理戦の一回戦として、快適で歩きやすく広々とした誘導路を作りました。
先日までカフェから店内まで芝生の上を歩くというアプローチだったのですが、自然な感じは好きでしたが、人が歩くことで踏み固めてしまうということがわかりました。ゴルフ場やサッカーグラウンドは水はけのために芝の下にどれくらいの砂を敷くのでしょう?
砂の下には軽石や透水性が高くなるような工夫がなされているのであろうなあ。造園の授業で習ったかなあなどと思い返しましたが既に忘れてしまいました。そのアプローチを木道にしました。私はレトロ趣味というか、真新しい靴やカバンがすこし恥ずかしいというタイプの人間で、新品の靴はまずちょっと泥汚れやしわなんかを付けたい人間です。木道は使い古した木材に防虫防腐剤を塗装して、使い古し感覚と味を出しました。色も幾つか混ぜたりして、まばらな感じにしました。それがお客様にどう影響を与えるかわからないのですが。まずは歩きやすく快適にしました。






Blog Writer

y-kinoko
代表の清田治樹です。屋久島ガイド樹之香の屋号を掲げながら、年間70日~100日ほど白谷雲水峡やヤクスギランドなどを案内しています。その傍ら屋久杉の手作りアクセサリーの店を営んでいます。
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