かんざしを商品化しようと試行錯誤してきました。
手ごろな材料から鉈で割って、手刀で削り、ほどよく磨いていきますが、その途中で割れたりしてしまうことがことのほか多くて、箸同様に歩留まりというのが非常に低いものです。またかんざしを付けるときには、意外に力がかかるので、ほどよくしなると同時に折れない強度が必要。それに見合う材料で作らなければなりません。
かんざしには女性らしさが求められ、本体の他には装飾も出来上がりを左右します。キラキラもラメラメもいいんですが、やはり木製品で色も塗らない、漆塗も施さないナチュラルなものは、キラキラよりも古風なトンボ玉などのほうが合うかなと思いつつ、チェーンに下げるより麻紐のほうがいいかもと写真のように仕上げることにしました。
このシリーズを大目に作っていづれ定番にします。屋久杉のかんざしってなんだか惹かれませんか? 今年の秋から冬にかけてこれを数百本作ろうと思います。
仕事場のデスクに忍ばせておいて、ここぞと髪をまとめるときに使われると粋です。もちろん浴衣を着込んで花火に行くのもお祭りに行くときなどにもいいと思います。オリエンタルな服装にも合うと思います。小さく名前なんか入れてあったらもっとカッコいいかも・・・と妄想してしまいます。