キーホルダーの金具は本当にカッコいいのがありません。というか金具にお金をかけたり、こだわる人が少ないのでしょうか?
私なら絶対こだわりますね。
50年前ならこだわらなかったと思います。まず選択肢が少なすぎました。しかし今ならいろんな材料、デザインやモチーフがあるのだから、それに呼応して金具も多様化すべきなのにあまり変化がないように思います。
50年前から少しはデザインは変わりましたが・・・巷で購入できるキーホルダー金具は、はっきり言って「こだわりがうかがえない」残念なままです。なぜ50年前かというと、マイカー時代の到来でキーホルダーの所有率が格段に上がってきた時代だからです。
そこで私が目を付けたのは、船舶金具やプロ用工事金具です。そこには性能や操作性という側面と、シンプルで武骨な機能優先のデザインと堅牢性があるから美しかったんですね。
100円ショップで売っているキーホルダーと同じ金具を屋久杉に装着したくない。こんな希少でかっこいい屋久杉商品にそれらと同じ金具は似合わない。だから一つの単価が数百円したとしても、いいデザインの金具を惜しげもなく使って、カッコよく仕上げたいというのが、このシリーズ制作の原点だったわけです。
おかげさまでだんだん私の考えを理解してくれるお客様がいることがわかってきたし、店舗やイベントでも好評です。
一流ブランドのバックや服の金具やボタンはほとんど特注品ですもんね。他人とかぶらないとか独自路線とか大切にしている証拠です。うちも独自路線で行きたいと思ってます。