春から夏にかけてハンドメイドイベントが各地で開催されます。多い年には20会場くらい屋久島から大きなスーツケースに商品詰め込んで飛行機や船、深夜バスに乗り継いで赴くのですが、去年は軒並みイベントの中止や延期でほとんど出向くことがありませんでした。
今年こそはと期待して各地のイベントに申し込んだりしていますが、やはりコロナの影響は続きつつあり、いくつか中止や延期が決定しました。
それでも商品を作るのがハンドメイド作家の使命、仕事なので制作に明け暮れます。6月から8月までのイベントのためにいくつか作りました。いくつかアップしておけば今後各地のイベントに持参することもあると思いますので、実際に手に触れるまでイメージを膨らませて頂こうかと思います。
まずはペンダントトップのゴツイ奴です。これは屋久杉の節付近で固くて捻じれてクセの強い奴です。表皮を残すデザインはとても人気があります。松山のイベントでも手に取って頂いていましたが、ここまでの存在感とクセの強さは身に付けるにはなかなか勇気が必要だと思いますし、合わせる服装も考えなければなりません。
このペンダントトップの特徴はなんといってもそのディティール、デザインです。
春先に関西のいかつい男性2名が来店しました。本当にいかつい、いかにもやばそうな風貌の上に格闘家並みの上半身です。しかし話を聞くと庭師で、仕事柄木材についてとても詳しく話に花が咲いたのですが、そのうちの一人が胸に大きなペンダントを付けていて見せていただきました。私が作るものとはタイプが違うもので、沖縄の作家渾身の作品でした。価格は聞きませんでしたが高価な物だったとおしゃっていました。精工で丹念に研磨され、デザインもカッコよかったです。
ああいうものを見せられると、「こん畜生、負けてらんねえなあ」という気持ちに火が燈りました。
ああいうの作ってイベントに持っていこうと心に決めて制作に打ち込みました。イベントだけでなく広く見せびらかしたい気持ちにもなります。
今回シェイプしたものは存在感が強くまた形も癖が強いので、下地が淡いシャツ、リネンなどに合わせたり、淡いストールなどの下に見え隠れしたりするとオシャレかなあと思っています。男性・女性にもいけるデザインです。
紐の色をワインレッドなどにすると若い女性にも行けると思いますし、タンニン色などにするとアウトドア好きな男性にも合うのではないかと思います。紐の仕上げはできるだけ太く、いかつくした方がいいかもしれません。このペンダントの後ろ側のアジャスターは写真には写っていませんが屋久杉のこぶの部分で不定形の大きなビーズにしました。
こういうクセの強い作品は作り手側のイメージで仕上げるべきなのか、買う側がこういう色の紐で太さはこれくらい・・・というオーダーにした方がいいのか悩みます。もしお気に入りの方、イメージが膨らんだ方がいらっしゃればオーダーにもお応えいたしますのでご相談ください。
さていかがでしょう、作者の意図が伝わったでしょうか?
この商品はすでに販売済みです。お買い求めありがとうございました。