空に向かって真直ぐに伸びる杉は、天からの大きな力(パワー)を受け取り、その力を私たちに与えてくれていると言われています。
屋久杉は千年の時を超えて生き、沢山の力を授けてくれます。その力を肌で感じるために訪れる人は、年間二十万人以上。
江戸時代に伐られその後数百年を経ても尚もその形を留める屋久杉。この貴重な屋久杉をアクセサリーに仕上げました。
長生きの屋久杉は厄を祓う願いがこめられた縁起物として大切に扱われています。
無心になって杉を割り、削り、磨いて、糸を編みこみひとつひとつの杉や糸、ビーズなどの個性を引き出して、
この世に一つだけの作品を送り出すことができるようになりました。
私たちの作品を手にする人に、長く長く愛用されるよう心より願っております。
樹之香 kinokoのアクセサリーについて
屋久杉に限らず、木工製品の硬さは金属に劣ります。どこかにぶつけたり、硬い物との間に挟まったりすると傷が付きます。
使用しているうちに摺り傷がつくこともあると思います。これは道具として身につけたり、持ち歩くものには防ぎようがありません。
職人が使う道具のように、永く愛用した物には、傷が付き、色褪せたり、汗や水分が染み込んだりして汚れたとしても、愛着と言う名の美しさがあります。
皮膜を作る塗装を施したなら、多少の擦り傷なども防げることでしょう。しかしその代償として、風合いや香りはなくなり、木のぬくもりや暖かさが乏しくなります。
そして残念ながらやがていつかは塗装も剥げてきます。でも塗装して光沢のある皮膜で傷を防ぐことより、使い込んで傷ついても風合いや香りを残したいと思っています。
樹之香では仕上げの段階で蜜蝋を含ませた布で拭き上げる工程を施しますが、基本的に塗装をしていません。
ゆっくりと流れる時間の中で屋久杉を磨き、糸を編み、いろいろな願いを込めて、一つひとつがどこかが少しずつ必ず違うオリジナルなデザインのアクセサリー作りを心がけています。屋久島の香りや風を、樹之香のアクセサリーを通して感じて頂けたら幸いです。
樹之香という屋号について
樹之香と書いて、キノコと読みます。樹の香りが残る手作りのアクセサリーを作ろうと思っています。
縁あって家族三人屋久島へ移住。その後縁あって屋久島を案内するガイド業を営むようになると同時に、アクセサリー作りを始めました。
樹之香というのは家族の名前の一文字ずつを取って屋号としました。
手にされた方に長い間ご愛用いただけたらと願っております。今後ともよろしくお願い致します。